歌詞・曲の紹介
オペラ「トゥーランドット」より「signore asclota」説明
劇中にて盲目の父を持つ王子に仕える召使いが歌う切ないアリアです。
ミニ講演「短歌で辿る盲音楽家の歴史」資料
盲音楽家の短歌
これやこの 行くも帰るも 別れては知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸
世の中はとてもかくても同じこと宮も藁屋も果てしなければ 蝉丸
夜の雨の窓をうつにも砕くれば心はもろきものにぞありける 明石覚一
世の人におとらじものとつま琴をたえず心にかけてこそひけ 葛原勾当
音にのみ聞きしばかりにめぐり来て名高き月のかげにやどれる 瞽女の歌
宮城道雄作曲/歌詞『高等小学読本』「水の変態 」歌詞
霧 小山田の 霧のなか道 踏み分けて 人来と見しは 案山子なりけり
雲 明けわたる 高嶺の雲に たなびかれ 光消え行く 弓張の月
雨 今日の雨に 萩も尾花も うなだれて うれひ顔なる 秋の夕暮
雪 ふくる夜の 軒の雫の たえゆくは 雨もや雪に 降りかはるらん
霰 むら雲の 絶え間に星は 見えながら 夜ゆく袖に 散る霰かな
露 白玉の 秋の木の葉に 宿れりと 見ゆるは露の はかるなりけり
霜 朝日射す かたへは消えて 軒高き 家かげに残る 霜の寒けさ
宮城道雄作曲「春の海」説明
1930年の歌会始の勅題「海辺の巖」にちなみ作曲され、春の瀬戸内海の穏やかな波、
のどかに飛び交うカモメや行き交う漁師の船の様子などが描写されています。
フランスの女流バイオリニスト、ルネ・シュメーとのレコーディングが大ヒットに繋がり、
お正月には必ず耳にするほどの箏の名曲となりました。
滝廉太郎作曲/土井晩翠作詞「荒城の月」説明
七五調の歌詞(今様形式)と西洋音楽のメロディが融合した楽曲。
日本で作曲された初めての西洋音楽の歌曲とされています。
京盲音楽科生徒職員作曲/三谷復二郎作詞「目を愛護する歌」歌詞
しんじゅのように うつくしい ひかりにみちて きよらかな
こころのまどの だいじな目 つねにあいして まもりましょう
木村龍平作詞/山本博昭作曲「森の啄木鳥」歌詞
もりのきつつき コツコツと みどりのこだま よぶように
あかるくいはずむ てんひつが めしいのむねに こだまして
こころのまどを ひらきます あいのひかりを ともします
吉田啓文作詞/飯田信夫作曲「幸福の青い鳥」(ヘレン・ケラーの歌) 歌詞
幸福の 青い鳥 青い小鳥が とんできた
遠い国から はるばると 日本の空へ この窓へ
海をわたって とんで来た
ヘレン・ケラーの おばさまは いつも小鳥と いっしょです
北原白秋作詞/山田耕筰作曲「柳河特別支援学校校歌」
人なり思へ 朝 明らかに 色観ずとも 日の光 額に感じ
心眼 常にひらく あふれよ よろこび 生きて我らかがやく
越谷達之助作曲/村山寿春作詞「戦盲歌 母」
母よりの 文の一言 一言を 拝む思いに わが聞きており
包み解き 冬着の白衣 まさぐれば ほのぼのと 母が恋しかりけり
越谷達之助作曲/西塔高記作詞「戦盲歌 入院中折にふれて」
ふと思う 我が名書けずに なりてより 幾月ならん 文字のかきたし
とこやみの 夜半にめざめて 我が名など 指もて書けり 盲いし吾は
神戸孝夫作曲「楊貴妃」説明
中国の歴史の壮大さをモチーフとした交響曲「中国四千年の恋」の中の一曲です。
神戸孝夫作曲/佐佐木幸綱作詞「熊本城讃歌」説明
2016年の熊本地震にて被害に合われた方へ向けた応援歌として作りました。
ベッリーニ作曲 オペラ「ノルマ」より「Casta diva」説明
主人公が「強くしてくれ、女神よ。燃える心を強くしてくれ」と祈りを捧げるアリアです。
主人公の父は盲目と演出される場合があります。